皆さんこんにちは。Jin君です。
腎臓病のなかで、最も人数の多い病気は何でしょうか?
それは、
「慢性腎臓病」です。
英語名はchronic kidney disease (CKD)と言います。
日本では成人の8人に1人が慢性腎臓病だと言われています。
では、慢性腎臓病とは何でしょうか?
慢性腎臓病とは3ヶ月以上腎機能が低下していたり、
蛋白尿が出続けている状態のことを言います。
原因は何でもいいのです。
ですから、
糖尿病性腎症
IgA腎症
腎硬化症
多発性嚢胞腎
間質性腎炎
膜性腎症
巣状糸球体硬化症
など様々な疾患が含まれています。
推定腎機能が60ml/分/1.73m2未満
蛋白尿が0.15g/gCr以上
いずれかが3ヶ月以上続くと
「慢性腎臓病」です。
腎臓病は複雑でわかりにくいと言われていますが、「慢性腎臓病」は
誰にでもわかりやすくしようと腎臓内科の医師たちが考えました。
なぜわかりやすくする必要があるのか?
それは、わかりやすくすることで、
患者さんも担当医も「慢性腎臓病」になっているので、
その対策が必要だということをわかってもらいたいからです。
多少腎機能が落ちていても「大丈夫、なんでもない。」と言って
放置されていると、
将来的に透析が必要になってしまうことがあります。
日本では透析を行っている慢性腎臓病の患者さんはいまだに増え続け、
2014年末には
32万人
を超えました!
透析医療費も
年間1兆5000億円
ほどかかっています。
慢性腎臓病を早く見つけて早く治療すると将来的に透析患者さんの人数も
減ってくるのではないか、と考え「慢性腎臓病(CKD)」という病気の考え方を
国をあげて普及に努めています。
本日はここまで!