Jin君のじんぞう病解説(7)腎代替療法

皆さんこんにちは。Jin君です。
前回は「腎代替療法」について触れましたね。
では、日本国内でどのくらいの患者さんが「腎代替療法」を受けているのでしょうか?

千人でしょうか?

1万人でしょうか?

10万人でしょうか?

35万人です!

日本の人口は1億2698万人です。

(2016/4/1現在)総務省統計局 2016/4/20 人口推計より
ということは、

362.8人に1人が

「腎代替療法」を受けていることになります。

皆さんが以前通っていた学校の1学年に1人透析患者さんがいるくらいの割合でしょうか。
では、腎代替療法の中身を見てみましょう。

311,139人 血液透析

31,531人 腎臓移植

9,255人 腹膜透析

血液透析を受けている人が圧倒的に多いですね。

腎代替療法の人数内訳2016
同じ透析と名前がつく治療なのに、血液透析が圧倒的に多いのはなぜでしょうか?
ひとつの理由は、

腹膜透析は自分でやる治療

だからです。
透析を始めることを「導入」といいますが、

透析導入の平均年齢は

69歳です。

「腹膜透析は自分でやる治療ですよ。」と説明すると
「自分でやるのはちょっとムリ!」と言って、血液透析を選択する人が多いです。

また腹膜透析はずーっと続けることができません。

ある程度のところで、血液透析か移植を選択する必要があります。
その点も腹膜透析を選ぶには不利な条件ですね。
本日はここまで。
Love Your Kidney !
補足:
血液透析と腹膜透析の人数は、2014年末の数字です。
日本透析医学会 わが国の慢性透析療法の現況 2014年末
腎臓移植数は
腎移植臨床登録集計報告2015
「移植」Vol 50,No.2-3 2015、p138-155
から引用しています。

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